無気力人間

「めんどうくさい」が口癖の人間が書いたブログ

三分待つ?

即席ラーメンにはおいしさのグラフがある。

おいしさのグラフとは、カップの中で固まっている麺が、お湯を注ぐとともに、柔らかくなったり伸びてしまったりして、おいしくなったり微妙になったりすることを表したものだ。ただの私の妄想のグラフである。

一般的に即席ラーメンは、お湯を入れて三分後に食べ始めるように推奨されている。つまりお湯を入れて三分後の麺が一番おいしいということなのだろう。

しかし私の場合、お湯をカップに注いで10秒後には箸でつついて麺をほどき始めている。そしてそのほどけた麺を食べていく。最初はもちろん固いのだが、食べ進めていくと柔らかくなっていく。味のパフォーマンス、つまりおいしさのグラフとしては右肩上がりだ。待ち時間が少ない、食感のストーリーを楽しめる、それらが利点の食べ方である。

一方、企業の命令に従って三分後に食べ始めた場合では、おいしさのグラフが最高潮から始まり、その後は地と水平に近い右肩上がりか、右肩下がりだ。こちらの利点はおいしい時間が長いこと、そして食べる前の三分間が空腹のスパイスとなることが利点である。しかし伸びきるまでの時間が少ない。

どちらがいいということはない。

私はすぐ食べる派だというだけで、この食べ方を他の人に強制するような愚かなこと、あるいは他の人の食べ方を軽蔑するような貧しいことはしない。

ただの個人の意見だ。