無気力人間

「めんどうくさい」が口癖の人間が書いたブログ

星がきれいだ

さあ寝ようと部屋の電気を消してベッドに寝転がり、ふと窓に目をやると、空に無数の星が輝いていた。星座なんて全く知らないけれど、おそらく北極星とか冬の大三角とかがきれいに見えていた。

「電気を消して空を見ると星が見える」

私はこの時、「暗くならなければ星は見えない」という当然のことに気づいた。それがなんだか塞ぎがちの自分を肯定してくれているようで嬉しくなった。自分が暗い性格だからこそ見える星があるのではいかと思った。

「暗くならなければ星は見えない」それは当然のことではあるのだけれど、意外と知られていないことなのではないか、もしや私は特別なことに気づいてしまったのではないか、などと思い上がった。その思い上がりを確信に変えるため、ネットに検索を掛けた。どこかの経済学者とか一般人が普通に言っていた。

この世界にアイデンティティなどあるのだろうか。被ることのない人間などいるのだろうか。

それはどこかの誰かよりも早く発言することにより得られるものなのだろうか。いや、そんなもの争う必要なんてないのだろう。面倒くさい。

私はただ、暗いことが悪いことではないと星に願っておこう。

そして何歳になっても夜空に浮かぶ星たちをきれいだと思える心でいよう。